【完全版を表示する】
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スマホでこの文字が出る場合は、そのリンク先から入り直していただければ助かります(・_・;)
このままだと文字色が黒だけになってわかりづらいんす……
【本文】
あらかじめ断っておきます。
本コーナーは、あくまで文章テクニックを勉強するためのもので、思想信条は一切関係ありません。
よって例題に引用させていただく【内容の是非】に触れることはありません。
また、今回取り上げる記事の書き手が、天下の読売新聞からアゴラ編集長になった新田哲史さんだからといって特別視するワケでもなく、Twitterを眺めていたら興味深い記事が舞い込んできて、ふとクリックしてみたらリードの流れが変!という観点から取り上げさせていただきました。
記事はコチラ↑
つーことで、リライトいってみます!
【リライト前の原文】
今回は、直すところをあらかじめ青字にしておきますね。
リライト慣れした方ならスグに答えは見えてくるハズっす。
沖縄県の翁長雄志知事が8日、死去した。67歳。今年4月にすい臓がんの手術を受けたが、退院後も激やせしながら公務をこなす姿に、健康状態を憂慮する声はあがっていた。11月の知事選出馬も危ぶむ見方が多かったが、7月末に入院。昨夕になって入院先で意識が混濁し、副知事が職務代理者となることが発表されたのもつかの間、夜になって訃報が届いた。
【以下のようにリライトです】
沖縄県の翁長雄志知事が8日、死去した。67歳。今年4月のすい臓がん手術後、激ヤセしながら公務をこなす姿に、健康状態を憂慮する声はあがっていた。11月の知事選出馬も危ぶむ見方が多く、7月末に入院。昨夕になって意識が混濁し、副知事が職務代理者となることが発表されたのもつかの間、夜になって訃報が届いた。
【原文の何がイケなかった?】
「○○だが、◆◆である」という文章が2度続き、さらには「入院」という言葉も非常に近いところでダブっておりました。
実は、この
「○○だが、◆◆である」
構文は、非常に便利なもの。
なんとなくそれらしく見えるもんだから、執筆慣れしたプロでも、気を抜いてると多用しがちなんですね。
たまに入れるのはアリです。
しかし、続けるのはNGで、リードにはあまり使わない方が文章としてはスマートでしょう。
本当は「沖縄県の翁長雄志知事が8日、死去した。67歳。今年4月に」という部分もブツ切りに感じられて直したいんですが、新聞記者さん特有の「味」ということで今回は控えておきました。
重箱の隅かよ!
と思われる方は、確かにそうかもしれませんのでスルーしちゃってください。
こうした細かい表現の使い分けは、明確な答えがあるワケじゃない。
されど気になる人は気になり、サイトからの離脱を少しでも遅くするために必要なコトと考えております。
文:五十嵐利休
文章は、上手く書こうとして上手くなるものではない。
何度も何度も修正をかけ、邪魔な言葉を削ぎ落とすコツを覚える。これに限る。プロのレベルに到達したいなら、自分のナマ原稿と、実際に雑誌やサイトに掲載された記事を徹底的に比較研究すると良い。違いを学び、編集者のリライト術を盗むのだ。
— 五十嵐利休◆月350万PVの会社員 (@igarikyu) August 5, 2018
【リライト講座の対象は?】
ストレートニュースや週刊誌記事などは、最もシンプルかつ技術の必要なジャンルの文章だと思います。
ゆえに学ぶことも多く、リライト講座の対象とさせていただきました。
ですのでドコかの記事で『おやっ?』と感じる表現を見つけたらご一報いただけると幸いです。
ここでリライト実践させていただきます。
ただし、小説やエッセイ、個人ブログにつきましては、あくまで著者による世界観演出の場ですのでご遠慮ください。
私なんかが突っ込むのは畏れ多く、テクニックについて論ずることはできません。
さらには、誤字・脱字・誤変換等については、私も頻繁にやってしまいます。
文章テクニックとは別の話と割り切ってくださいますようお願いします。
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