リードって、記事の生命線ですよね。
最初に「これから◯◯の記事を書きますよ。概要はこんな感じですけど、詳細は後述しますからぜひとも読んでね♪」という大事な段落であり、それがあるからこそ読者は先へ進みたくなる。
ライブドアニュースなんかは、そりゃもう顕著で、リード前に「三行マトメ」を配置する慎重さです。
ところが、です。
それらしきものが見当たらない、なんともムズムズする記事に先日当たりました。
◆NEWS騒動はまだ終わっていない「問題は小山慶一郎」テレビ局に届く視聴者の意(週刊女性PRIME)
【リライト前の原文】
サッカーW杯の喧騒にすっかりかき消された感のあるアイドルグループ、NEWSの小山慶一郎、加藤シゲアキ、手越祐也の“未成年者との飲酒報道”。
「関係者にとっては、サムライジャパンさまさまですよ。ネットニュースでも、ワイドショーでも、もはや取り上げられることもなく、完全に過去の話になっていますからね」
と、情報番組デスク。
上記が最初の部分です。
なんというか、イキナリ始まってる感がすごくありません?
どこかでリードっぽい雰囲気を出すのかと思って読み進めていたら、上記の調子でずーーーーと進み、モヤモヤするうちに完読。
その間の『この記事、何を書こうとしてるんだ???』感と言ったら半端なかったです。
もちろん最後にはわかりますよ。でも、最初に記事の趣旨を書いておいた方が絶対に親切でしょう。
つーことで、ムリにリードっぽくマトメてみました。
【以下のようにリライトです】
サッカーW杯の喧騒にすっかりかき消されたジャニーズの“未成年者との飲酒報道”。NEWSの小山慶一郎、加藤シゲアキ、手越祐也について、数多くのクレームがテレビ局へ寄せられながら、6月中旬現在、かなり沈静化している。
しかし、小山については1週間で1500もの意見が寄せられ、その2/3が否定派という事情もあり、今後、短期間での復帰となればバッシングが長く続くかもしれない。
※できればここで見出し(以下、本文っぽくするため)
「関係者にとっては、サムライジャパンさまさまですよ。ネットニュースでも、ワイドショーでも、もはや取り上げられることもなく、完全に過去の話になっていますからね」
と、語るのは情報番組のデスクだ。
文:五十嵐利休
文章は、上手く書こうとして上手くなるものではない。
何度も何度も修正をかけ、邪魔な言葉を削ぎ落とすコツを覚える。これに限る。プロのレベルに到達したいなら、自分のナマ原稿と、実際に雑誌やサイトに掲載された記事を徹底的に比較研究すると良い。違いを学び、編集者のリライト術を盗むのだ。
— 五十嵐利休◆月350万PVの会社員 (@igarikyu) August 5, 2018
【リライト講座の対象は?】
ストレートニュースや週刊誌記事などは、最もシンプルかつ技術の必要なジャンルの文章だと思います。
ゆえに学ぶことも多く、リライト講座の対象とさせていただきました。
ですのでドコかの記事で『おやっ?』と感じる表現を見つけたらご一報いただけると幸いです。
ここでリライト実践させていただきます。
ただし、小説やエッセイ、個人ブログにつきましては、あくまで著者による世界観演出の場ですのでご遠慮ください。
私なんかが突っ込むのは畏れ多く、テクニックについて論ずることはできません。
さらには、誤字・脱字・誤変換等については、私も頻繁にやってしまいます。
文章テクニックとは別の話と割り切ってくださいますようお願いします。
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